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レイン


こんばんは、建野海です。

今日は久しぶりに小説紹介します。

最近書店で購入した吉野匠さんの「レイン」という作品です。

この作品は剣と魔法のいわゆる王道ファンタジーです。ただ、他の作品にありがちな徐々に主人公が強くなっていく形式とは違い、

最初から主人公のレベルがMAXです!!

それはもう凄いのなんの。また、既にMAXなのに更にレベルあげようとしてるので質が悪い(笑)

でもそんなに強かったらお話し成り立たないんじゃないの? と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。ちゃんとお話しになってます。

しかもどのキャラも魅力的でしかも恋愛模様もきちんと描かれていて、伏線も綺麗に回収している。正直読んでてすごいなぁと感じます。

それに、主人公のレインですが、物凄いモテます。

まあ、昨今の小説。主にライトノベルでは主人公モテる=ステータスのようなイメージがあるのですが、このレインは他とはモテ方が違います。

なんていうんでしょう。この人ならモテてもしょうがないと納得できてしまうんですよね。

平民だけど将軍で知略に富んで腕も立ち、それでいて明るく、優しく嫌味がない。普段は飄々としてふざけたりしているけれど、それも計算の内で、大事なものを守るためには躊躇わない。

うん。モテて当然ですね。なんて魅力的なキャラなんでしょう。

これだけいい作品なのに周りの人は全然知らないんですよね。累計100万部いきそうなのに。

機会があれば皆さん読んでみてください。

ちなみに作者の吉野匠さんは元々オンライン小説家らしいです。レインも元々サイトに公開してあった作品のようです。

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「思い出は少しずつ薄れて」 5


「祈りを貴方に、手紙を君に」二章「思い出は少しずつ薄れて」

対向車線を流れるようにトラックや軽自動車などが走っている。
それらとは別に、文字通り流れていく景色を眺めながら俺はため息を吐いた。

「なあ、どうしても会わなくちゃだめか?」

現在自分が乗っている車。その運転席に座り、運転している香織に声をかける。

「だめ。もしかしたら、皆分かるかもしれないでしょ」

「もし分かんなかったら、どうするんだよ」

「その時は……どうしよう?」

「おれに聞くなよな」

香織の言葉を聞いて頭が痛くなる。もちろん実際は痛くないが、痛いと錯覚を起こしそうなほど今の状況は俺を悩ませていた。

そもそも、事の発端は自宅で昼食を食べ終え、一息ついていた時のことだった。

「ねえ、佳祐。この後ってなにか用事ある?」

少し遠慮がちに、俺の様子を伺いながら香織が尋ねた。

ついさっき、互いに告白した影響もあってか、二人とも顔を見合わせることができないでいた。

そのため、問いに対する返事は必然的に顔を背けながらになった。

「な、ないけど」

今までの流れから、これはデートの提案が来るんじゃないのか! と内心期待する。

隣にいる妹は兄の考えが分かっているのか、笑いを堪えるのに必死のようだった。

茶化すんじゃねえよと声には出さずに鋭い視線を千春に投げかける。やれやれと両手を裏返して挙げ、呆れたというジェスチャーを千春はとった。

「それじゃあさ、この後私と出かけない?」

来た! デートの誘いが来た!!

告白は自分でしておいてデートの誘いは向こうにさせるってどうなの? と頭の中で冷静を保っている自分の一部がツッコミを入れるが、悲しいことに沸き上がる興奮と抑えきれない高揚感の前では無意味なものであった。すぐさまそんな考えは消え去り、

「うん。出かけよう」

なんの躊躇いもなく賛成の言葉を口にした。

「なら準備してきて。私ここで待ってるから」

「わかった。ちょっと待っててくれ」

そう言って俺は自室に向かい、クローゼットの中にあるダウンジャケットを取り出して羽織り、折り畳み式のブランドの革財布をポケットにしまって、香織の元に戻った。

「お待たせ。準備できたぞ」

「じゃあ、行こっか」

置いてある荷物を手に取り、香織が立ち上がる。

「留守番、頼むな千春」

一人だけ取り残されるため、少しだけ不満そうにしている千春にお願いする。

「ハイハイ、任されました~。あ、香織さん今日はありがとうございました。また来てくださいね」

俺と香織で態度が違う千春に二人して苦笑する。これでも一応気を遣ってくれてるのだろう。

「お邪魔しました。また来るね、千春ちゃん」

千春に軽く手を振りながら香織は玄関を出る。

「じゃあ、行ってくる」

「行ってらっしゃい」

靴を履き、千春に留守を任せて俺は香織の後に続いた。

香織が乗ってきた車の助手席に乗り、家を出る。

「ところで、これから何処に行く予定なんだ?」

家を出てから数分が経ったころ、今からの予定が気になった俺は香織に尋ねた。

「……えっとね」

すぐさま答えが返ってくると思ったら、何故だか香織は口籠もっていた。頬を掻き、少し申し訳なさそうにしている。まるで自分の失敗を隠して、それがバレないか気にしている子供のようだった。

「なに? もしかして何も考えていなかったとか」

「違うよ。ちゃんと予定はあるよ」

「それなら、なんで言わないんだよ。もしかして着いてからのお楽しみとかなのか?」

「確かにサプライズがあるといえばあるけど。これ聞いて怒らない?」

俺が怒るような何かがあるのかよと口には出さず、心の中だけで叫ぶ。何か言うにしてもひとまず話を聞いてからだ。

「ああ。怒らないから言ってみろ」

怒らないという言葉を聞いて安心したのだろう。香織は、

「実はこの後皆と会う約束してるの」

と笑顔で答えた。

香織の言った皆が誰なのか俺はある程度予想がついたが、それでも確認のために聞き返した。

「皆って誰のこと?」

「遠野君に、千里に、金子君」

香織の口から出てきたのは大学で仲良くしてた友人達で、俺にとっては一昨日まで一緒に旅行に行ったメンバーだった。

「マジかよ。それでお前何処に行くのか中々言わなかったのか」

「うん。だって佳祐、このこと話したら行かないって言うと思ったから」

確かに今の俺のことがあるから、事前にこのことを話していたら俺は行かなかったかもしれない。香織は俺のことが分かっても皆が俺だと分かってくれる保障は何処にもないからだ。正直あまり気は進まない。

しかも、二人だけのデートだと思っていたため、元からそうじゃなかったという事実も同時に告げられて気持ちも盛り下がった。

そして現在に至る。

「ねえ、やっぱり怒ってる?」

目の前の信号が赤になり、車が止まる。

「別に怒ってないよ」

「うそばっかり。さっきと全然態度違うよ」

「いや、ホントに怒ってないって。ただ……」

「ただ……なに?」

「ちょっと怖いだけ。皆が俺の事を分からなかった時の反応が」

少し躊躇いつつも香織に心情を吐露する。

「そう、だよね。ごめん、私自分の考えを押しつけてた」

「いいんだよ。言い訳を作って、いつまでも逃げててもしょうがないし。もし、分からないなら説明して理解して貰うようにするだけだ。あいつらなら、きっと理解してくれるよ」

「うん。その時は私も説明を手伝うよ」

信号が青に変わり、再び車が動き出す。

何か大事な決断をした気がした。心の奥で、それまで固まっていた何かが溶けていくのを感じる。

大丈夫。千春も香織も分かってくれたんだ。今の俺は一人じゃない。これまでとは違う。

「ただ、一つだけ文句を言うなら」

隣でビクッと肩を震わせた香織にたった一つの不満を伝える。

「せっかくの初デートは二人だけでしたかったな」

一瞬香織は驚いた表情を浮かべて固まった。そして、すぐに優しく笑った。

「じゃあ皆と会うまでに二人でどこか行こっか」

「こっちは元からそのつもり。どこへなりとも連れていけ」

「どこでもいいっていうのが一番困るんだけどなあ」

「それぐらい我慢しろ。俺の期待を裏切った罰だ」

「もう、分かったから、そんなに責めないでよ」

文句を言い合い、軽口を叩き、思い出話しをして盛り上がる。車内にはリズムのよいBGMが流れる。二人を乗せた車は再会までの僅かな時間の寄り道を楽しんでいた。


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「思い出は少しずつ薄れて」 4


「祈りを貴方に、手紙を君に」二章「思い出は少しずつ薄れて」

バタンと目の前で勢いよくドアが閉まり、お兄ちゃんと香織さんは二人でお兄ちゃんの自室に入った。

いきなり逃げるから、ついつい追いかけてしまったけど、よく考えたら私に追いかける理由はなかった。

香織さんの好きな人が、まさかお兄ちゃんとは思わなかったけど、あの様子ならお兄ちゃんも香織さんのこと好きみたいだし、問題ないよね。

二階から再びリビングに戻り、依存性の高いこたつのお世話になる。

さっきの騒動でただ一人空気を読まずに報道を続けていたニュースキャスター。その姿を映しているテレビ。私は今ごろ上で行われているであろう出来事を想像して、わざとテレビの音量を大きくした。

これで、よし。ひとまず上で大きな音が聞こえてきても問題ない。二人共もう大人なんだし、きっと“やること”はやっているはず。

これだけ気をつかってあげてるんだ。香織さんが帰ったらお兄ちゃんに何か奢らせよう。きっと文句は言わないだろう。

こたつに身体を入れてカタツムリのように頭だけ出してそのままだらける。

一度部屋に戻って漫画を取って来ようかな~と考える。しかし、ここから出ると寒い。

……どうしよう?

決められないままゆっくり時間だけが過ぎていく。

あ~あったかいなぁ。それに、ちょっとねむたくなってきたかも。

こたつのぬくもりに身を委ねていると自然と眠気が湧いてきた。

二人共しばらく戻ってこないだろうし、ちょっとだけ寝よ。今日はまだまだ時間があるし、ここに戻ってきたらお兄ちゃんが起こしてくれるはずだ。……たぶん。

そんな予想を勝手にして、私は座布団を枕代わりにして眠りに就いた。



髪の毛に何かが触れていると感じた私は目を開ける。最初はピントが合わず、ぼやけていた視界が次第にはっきりとしてくる。

……香織さん?

視界には優しい表情を浮かべて私の頭を撫でている香織さんがいた。

「あ、ごめんなさい。起こしちゃった?」

私が起きたことに気がついた香織さんは、私を起こしてしまったことを気にしたのか、申し訳なさそうに謝った。

「いえ、あまり寝すぎてもよくないですし、起こしてもらえて助かりました」

私は上半身をこたつから出して起き上がると、その場で背伸びをした。指や首の関節がポキポキと音を鳴らす。時計を見るとここで寝てからまだ二時間しか経っていなかった。私の隣には香織さんがこたつに足を入れてテレビの番組を見ている。お兄ちゃんは何故か見当たらない。

お兄ちゃんはどこに? そう香織さんに聞こうとして、止めた。どこにいようときっと戻ってくるはずだ。香織さんがここにいるなら、なおさら。

私の考えていることを察したのか、香織さんはくすりと笑った。

「そんなに心配しなくても佳祐なら昼食の材料を買いにスーパーに行っただけよ」

「いえ、別に心配してるわけじゃ……」

内心お兄ちゃんがいないことでほんの少しだけ不安になっていたのだが、香織さんの指摘をそのまま認めるのも癪だったので否定の言葉を口にする。

「そう? それならそういうことにしておこうかな」

こちらを見つめながら、どこか含んだ物言いをする香織さん。私は完全に弄ばれていた。

「それはそうと、香織さんの方こそどうなんです。あれだけの仲を私の目の前で見せておいて、まさか何もなかったなんていいませんよね?」

やられっぱなしもどうかと思った私は反撃にでた。

私の問いかけに、それまでの余裕はどこにいったのやら、香織さんは頬を赤らめて首元に手を添え、急に黙り込んでしまう。その様子はとてもさっきまで目の前で私をからかっていた年上の女性には見えず、恋する少女に変わっていた。

更に注意深く香織さんの様子を伺うと、やたら首元を気にしていて、何度も手で擦っていた。見ると、首筋には蚊に刺された後のように赤みを帯びて少し腫れた跡があった。

あ。あれキスマークだ。

私がキスマークを見つけたことに気がついたのか、香織さんはさっと顔を背ける。

「なんで顔を背けるんですか、香織さん」

私は香織さんに近づき、首を押さえている手を引き剥がそうとする。

「ちょ、ちょっと千春ちゃん」

「お兄ちゃんとはどこまでいったんです? 少なくともキスはしましたよね。ここに跡が残ってますし」

「そんなのは千春ちゃんが気にしなくてもいいの!」

「いいじゃないですかぁ。身内の恋愛事情は気になるものなんですよ」

「ちょっと、やめなさい」

まるで猫のように、私と香織さんはじゃれあった。

「……なにやってたんだ、お前ら」

私たちはお兄ちゃんが帰ってくるまでじゃれあった。もちろん服や髪の毛はぐちゃぐちゃになっている。

存分にはしゃいだ私たちは帰ってきたお兄ちゃんを見ると、どちらともなく笑いだした。そんな私たちを見てお兄ちゃんは不審そうにしている。


この時になってようやく、私と香織さんにも、日常が帰ってきた気がした。

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久々に

こんばんは~建野海です。

最近忙しくて中々日記を更新する暇がありませんでした。これからもしばらく忙しくなる予定なので、更新回数はちょっと減ります。

それで、今日は少し前に試しに描いた絵を公開します。携帯の写メですが……





KHのシオンを描きたかったのですが、まだまだ全然描けませんでした。これはひどい(ノд<。)゜。

元々の絵のレベルが棒人間程度なので、それに比べれば少しはよくなったかなとは思います。

といってもLV1がLV2になったくらいですが。

汚れの取り方や全体の絵の技術などももっと学びたいなぁ。

小説も平行して書いているので近い内に更新します。

以上最近の現状報告でした
(´∀`)
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報告

こんばんは、建野海です。

最近やたら迷惑コメントが来て、消しても消してもキリがありません。

ブログに来てくださっている方々には申し訳ありませんが、このブログをコメントできないように設定しました。

これ以降ブログにコメントをくださる場合は拍手コメントにください。お願いします。

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新年ごあいさつ

あけましておめでとうございます(*^□^*)

ついに新しい一年が始まりました。

皆さんにとって、この一年がどのようになるのかはまだわかりません。

楽しいことも大変なこともあると思います。

<扉の中の部品たち>もこの一年がどのようなものになるかはわかりません。

ですが、ここを訪れてくださる方にとって、来てよかったと思えるものにしたいと思います。

仲良くしてくださっているブロ友の皆さん、訪問してくださっている皆さん。

今年度もよろしくお願いします。
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CATS
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プロフィール

建野海

Author:建野海
扉の中の部品たちへようこそ。

名前:建野海

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好きな食べ物: 和菓子、洋菓子などデザート類。

趣味: 読書、ツーリング、ゲーム、ピアノ、映画鑑賞。

好きなマンガ:
ワールドエンブリオ
修羅の門
     3月のライオン
     エリアの騎士
     フルーツバスケット

好きな小説:ダレンシャン
      白夜行
      スロウハイツの神様
      向日葵の咲かない夏
      白い巨塔など。

好きな映画:プラダを着た悪魔
      ワイルドスピード
      僕駐
      インセプションなど。

好きなゲーム:キングダムハーツ
       テイルズ
       ルーンファクトリー
       ゼルダの伝説など

好きなアーティスト:福山雅治
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